• Shiori W

新しい、クラシック。福岡発「Purum Musica ensemble」弦楽団のコンサート 〜ソーシャルディスタンスを守った街中の演奏会〜


2020年、今年のクラッシックコンサートは一味違います。

コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、日本各地で多くのコンサートは延期、もしくは中止となり、音楽を聴く機会が減った年は過去50年なかったのではないでしょうか。


今回は、コロナ禍で福岡の若手演奏家が取り組む、ソーシャルディスタンスを守り、安心して行ける街中の演奏会を紹介します。


当日の様子は?会場では徹底した対策

コロナウィルス感染症拡大の影響で、収容人数が数百名を超えるような大ホールではコンサートが開けなくなりました。これを従来のクラシックコンサートと呼ぶとすれば、現在、クラシックコンサートは従来の形式から確実にその姿を変えています。


2020年10月11日(日曜日)、午後6時、福岡市中央区舞鶴の一角にある九州キリスト教会館、ここの礼拝堂である弦楽四重奏のコンサートが開催されました。「Purum Musica ensemble (通称 PMe) 」という福岡県を拠点にした弦楽演奏家のグループ主催のコンサートです。


開催場所:九州キリスト教会館

https://qsyu1985.wixsite.com/kaikan



ソーシャルディスタンスを守った環境。寒さ対策の上着は持ってきて。

通常であれば150名入る規模の空間に、ソーシャルディスタンスを守って、席は間隔を開け40席程度に減らし、会場には消毒液が用意されていました。コンサートの開催前と休憩時間に窓を開けて換気を徹底していました。

換気をするため、室内でも肌寒いと感じる場合もあります。温度調整できるよう上着があるといいだろうと思います。


当日は、現地に移動ができない方のために、YouTubeでライブ配信が同時に行われました。

動画の視聴はこちら


Purum Musica ensemble (PMe ) 弦楽団とは?

「Purum Musica ensemble」は、福岡県を中心に活動しているプロの演奏家で構成されおり、毎回メンバーが入れ替わり、固定化されません。一つの楽団で、違う音色のハーモニーや掛け合いを聴くことができます。

「Purum Musica ensemble」の意味は、ラテン語で「Purum」純粋な、「Musica」音楽、そして「ensemble」には全員が主体性を持って演奏するという意味が込められています。


Purum Musica ensemble (PMe ) 演奏会の特徴は?

「Purum Musica esemble」 が主催する演奏会の特徴は、古典音楽から現代音楽まで、幅広く珍しい楽曲の演奏が聴けることです。従来の交響楽団のコンサートでは、プログラムの選曲から落ち、ネット上で探しても、演奏された動画が見つからないような楽曲を、プロが目の前で演奏します。


今回のプログラムは、「ハイドン / 弦楽四重奏Op20-2」、「フランク / 弦楽四重奏」。

どちらも珍しい楽曲です。ことさら、フランクに関しては、Youtubeで検索してみると「Purum Musica esemble」の曲目以外見つからない状況です。(2020年10月時点)


毎年、決まった季節に、「あの交響曲をあの場所で」と聞いていたクラシック通の人にとって、聞いたことがない曲に出会える、ワクワクするような演奏会です。その面白さをぜひ多くの人に感じて欲しいですね。


クラシック音楽初心者にとっても、クラシックコンサートに行ってみたいと思っていても、いきなり大規模なコンサートホールで、交響曲を聴くには敷居が高いと感じる場合もありますが、街中の教会や、地元の中規模なコンサート会場であれば足を運びやすいですね。



クラシック(古典)、一言では片付けられない音楽の幅。

クラシック音楽と言えば、オーケストラや弦楽四重奏と言った演奏形態を想像する人は多いでしょう。

いわゆる、クラシック音楽としてイメージされやすい音楽の代表としてよく挙げられるのは、モーツァルトやハイドン(古典派)、ベートヴェン、ブルックナー、ブラームス(ロマン派)、そしてドビッシューやバルトーク(近代音楽)などの作曲家が有名です。


しかしその歴史は、まさに音楽の歴史を辿ると言ってもいいほど長いものです。

1600年代のバロック音楽の台頭から数えるならば、約400年以上の時間を超えて現在も演奏されている音楽の一つです。

これほど長い歴史の中で当然、クラシック音楽も変化を遂げてきました。楽器の進化や、演奏家の地位の変化といった社会的要因等を通して表現の形も変わります。

「クラシック音楽」と呼ばれるジャンルの中にも、「バロック音楽」「古典派音楽」から「近代音楽」「現代音楽」と言われるものまで存在します。




新しい形を探求する、クラシック音楽 

秋が深まりつつあるように、クラシックコンサートの新しい形が実るような気がします。

コロナウィルス感染症拡大の影響は、クラシック音楽業界にも損害を含め変わらざるを得ない状況を生みました。格式高いコンサートは将来にとっておきつつ、若手演奏家たちが奏でる音楽に耳を傾けてみませんか?「Purum Musica esemble」は、クラシック音楽初心者や地域の人にとって、安心して参加しやすいコンサートを開催、まるで街の隠れ家のようなステキな空間を提供しています。



*2020年10月11日 開催(緊急事態宣言前)

「Purum Musica esemble」コンサートより



■ 演奏家プロフィール


第一ヴァイオリン

土屋昭穂 Tsuchiya Akiho

福岡教育大学大学院演奏学ヴァイオリン専攻を修了。

ヴァイオリンを増門スミ子、原田大志各氏に師事。霧島国際音楽祭にてスヴェルトリン・ルセヴのマスターコースを受講。

第10回ベーテン音楽コンクール全国大会出場。


演奏のご依頼、レッスンのお申し込みはこちら

https://love-violin.amebaownd.com/



第二ヴァイオリン

津田恵介 Tsuda Keisuke

福岡教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。

ヴァイオリンを森山一吉、石井宏明、原田大志、荒田和豊の各氏に師事。第32回霧島国際音楽祭にて、藤原浜雄、小森谷巧の各氏に師事。大阪国際音楽コンクールで、パスカル・ロジェ氏に師事。第34回、36回鹿児島県高等学校音楽コンクール弦楽器部門最優秀賞受賞。


ヴィオラ 

是枝武 Koreeda Takeru

福岡教育大学大学院演奏学ヴァイオリンコース修了。

ヴァイオリンを増門スミ子、三木妙子、原田大志、ヴィオラを原田大志、各氏に師事。第38・39回霧島国際音楽祭マスタークラスにて、藤原浜雄、加藤知子各氏に師事。第7・8回ベーテン音楽コンクール全国大会入賞。2020年鹿児島県新人演奏会出場権獲得(延期)


チェロ

中嶋卓 Suguru Nakashima

Purum Musica ensemble代表

高校からチェロを始め、アマチュアチェリストとして活動を続ける。

本職はヴァイオリン職人で、飯塚市にて日々製作に励んでいる。

自分ができる音楽への貢献を考えた結果、2019年に「PMe」を立ち上げ、コンサートの企画、運営を行っている。

中嶋弦楽器工房はこちら

https://n-strings.jp/



■楽団紹介

「Purum Musica esemble」

2019年、ヴァイオリン職人である中嶋卓氏が結成。

2020年10月11日のコンサートはこちらで視聴できます。


プログラム

ハイドン/弦楽四重奏 0p20-2


フランク/弦楽四重奏曲


■「Purum Musica ensemble (通称 PMe) 」公式サイト

https://pme.promo/ensemble/


■ 公式YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCOzah9nEpKr-glWOqAAdCaQ